貸店舗Q&A(3)「大阪で居抜き店舗を探しているのですが、中々良い物件と巡り合いません。探す条件や探し方が悪いのでしょうか?」
さて、今回はQ&Aの3回目、「大阪で居抜き店舗を探しているのですが、中々良い物件と巡り合いません。探す条件や探し方が悪いのでしょうか?」という質問に対して回答致します。
例えば何年もずっと物件を探しているけど良い物件が見つからないという人がたまにいます。(周りにも1人や2人位はいるかもしれませんね。)
まぁ数か月位だったらよくあるというか普通なのですが、1年以上となるとちょっと長いですよね。
何年も探して1件も無かったのですか?と聞くと、何件かあったけど家主さんに断られたとか、条件的に合わなかったという話もあるのですけど、現実的な落としどころを見つけれていないというのが正直な所だと思います。
そして、もちろん全員ではありませんが、中々良い物件と巡り合わない方にかなりの確率で共通していると思う事がひとつあります。
それは、真剣に物件を探している風なのに意外と物件を見に行っていないという事です。
大阪限定の話ではなくて、貸店舗や居抜き店舗限定の話でもありませんが、店舗系は特にこの傾向が強い様に思います。
今は貸店舗だけでなく、賃貸オフィスでも分譲マンションでも、インターネットで物件を探すという事が一般的になっています。
そしてインターネット上でいくらでも物件情報は出てくるし、不動産業者にメールで問い合わせしてもすぐに物件資料が送られてきますので、わざわざ不動産屋に足を運んだり現地のテナント募集の看板を探したりしなくても簡単に物件情報が取得出来る様になってきました。
中々良い物件と巡り合わない方は、このインターネットでの情報収集や不動産業者とのメールやFAXのやりとりは比較的熱心にやられている方が多いのですが、資料を見ただけで判断する部分が多く、あまり現地まで物件を見にいかない方が多い様に思います。
はっきり言いますが、資料を見ただけ・写真を見ただけで物件を見たとは言いません。
これ不動産屋も一緒です。頑張っている営業担当者はかなりの数の現場を見に行っています。それは下見の場合もあるでしょうし、お客様を案内する時もそうですが、必ず現場まで足を運んでいます。
そして、何年も探している方に物件を提案した時によく言われる事は、「この物件は知ってます。」ですが、よく話を聞いてみると、店内はおろか現地までも実際には行っていない事がほとんどです。
もちろん、提案される物件全てを見に行くわけにはいきませんので、賃料なりエリアなりである程度絞り込む必要性は感じますが、少し気になる物件があればストライクゾーンを広げて積極的に現地まで足を運んでみるのがオススメです。
周辺を歩いてみてどんなお店が多いのか?歩いている人はどんな人が多いのか?会社が多いのかマンションが多いのか等、実際に行ってみるのと、地図や資料やインターネットで調べただけの情報とは全然違います。
同じエリアでも道一本違うだけで人の流れが全然違う場所もありますし、隣の飲食店や物販店がものすごい集客力を持ったお店だという事も十分ありえますが、やはり実際に現場に行って肌で感じる感覚というものも大事にして欲しいと思います。
それは不動産の仕事をしている私達にも言える事です。ベテラン程段々横着になって、現地に足を運ぶのがおっくうになってくるものですので、気をつけないといけません。
そして何件も物件を見ていると(この場合の見るは資料ではなく現場を意味します。)、物件を見る目というものが養われてきます。
物件の良い所悪い所、家賃と立地のバランス等、色々と比較検討しないとわからない事が段々見えてくる様になります。いわゆる相場感もついてきます。そして、そもそも探している条件が的外れなものだった場合はこの段階でわかってくるはずです。
中には資料を見ても全然良い風には見えなかったけど、実際に現地見てみると思ったよりも良い雰囲気の物件とか、一目惚れみたいな事が起きる事もありますし、今まで良いイメージが無かったために眼中に無いエリアだったけど、実際に歩いてみるとすごくイメージが湧いてくる様な場所だってあると思います。
どこかで勤めながら独立のための物件を探している方や、事情があって死ぬほど忙しい人もいますので、積極的に現地に足を運ぶという事が言う程簡単な事ではない事は理解しているつもりですが、それでもやはり良い物件、気に入る物件を見つけるためにはある程度足を使う必要があると、私は思います。
忙しい中でもなんとか時間を作って物件を見に行く人は良い物件と巡り合う確率が高いでしょうし、なんの商売でも同じですが、大事な事は妥協せずコツコツと地道に取り組める人が商売を軌道に乗せている様に思います。
店舗商売では立地選び、物件選びはかなり重要な要素ですので、本気で商売を成功させたい人、絶対に良い物件を取得したい人は積極的に現場に足を運んで欲しいと思います。そのために私達を上手く使って頂きたいですし、いくらでもお付き合いさせて頂きます。一緒に頑張りましょう。
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