居抜き物件の注意点②~<ガス・電気の容量>
さて、今回は居抜き物件の注意点シリーズ②として、ガス・電気の容量について書いてみたいと思います。
飲食店の店舗物件を検討する際に電気とガスの容量については、比較的重要なポイントとして挙げられる事のひとつです。
どんな料理を作るのか営業の内容にもよりますが、中華料理や鉄板焼き等、火力を沢山使う業態であればガスの容量も多く必要ですし、焼肉や焼鳥、しゃぶしゃぶ等の鍋系であれば室内の熱気を冷やすために、強力なエアコンが必要になりますので電気が沢山必要だったり。
他にもオーブンを使うとかスチームを置くとか厨房機器の種類によって必要なガス容量、電気容量が異なります。
そして通常は置きたい厨房機器類や、やりたい料理のメニューから逆算して必要な容量を計算しますが、居抜き店舗の場合だと、前も飲食店だったので容量的には大丈夫だろう、とあまりよく調べずに工事の段取りを進めてしまって、土壇場で容量不足が発覚するケースがあります。(もちろん居抜き店舗だけでなくスケルトンの貸店舗でもあり得ますし、大阪でも東京でも同じです。)
もちろんこういった事は専門的な話なので、内装業者さんや設備屋さんでないと普通はよくわかりません。
飲食店の設計や施工に慣れた工事業者であれば、早い段階でガスと電気(電灯と動力)等メインとなる設備の容量を確認しますが、どこかでミスがあったり悪い偶然が重なったりすると、ギリギリで判明する事になります。
容量が足りない場合どうなるか
足りない分を増設しないといけないのですが、これは建物や配管経路の構造によって色んなやり方があり、少々専門的な話なので具体的な工事内容については割愛しますが、簡単に言えば
①工事の費用負担が発生する
②追加工事期間が発生する(それだけオープンまでの期日が延びる)
という大きくわけて2つのデメリットが発生する事になります。
前もってわかっていればそれを踏まえて工程を調整出来ますが、工事の途中で判明すると費用的にも日程的にも色々段取りが狂いますので、施主の負担が増します。
ではそういった事を防ぐためにはどうすれば良いか。
防ぐためには
一番ベストなのは信頼出来る工事業者さん、熱心で経験豊富な業者さんに仕事を依頼する事ですが、もし少し不安な様であれば念のため、「電気とガスの容量は大丈夫ですかね?」と工事の担当者に一言質問するだけでも全然違うと思います。
スケルトンの店舗だと全てが1からですから何から何まで調べる事が多いですが、居抜きの場合だとなまじっか使える物が色々と残ってますから、なんとなく容量も足りる様な気がするのは気持ちとしては理解出来ますが、そこは店舗工事の業者もプロですから、施主(テナント)や家主からクレームの出ない様に丁寧な仕事を心掛けて頂きたいものです。
出店のご相談・各種お問合せはお気軽にどうぞ。
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/16
- 2024/11/14
- 2024/11/11